September 25, 2005

小豆とポラと青山WAGASHI。

ポラロイドのピンホールカメラを買ってみた。

一万五千円って値段は、ピンホールカメラに使うには高すぎる。

でもこのポラロイドカメラは古いタイプのフィルムが使える。

古いタイプのフィルムが使えるポラロイドは

高かったり古かったりするものばかりなので

そう考えると安いかも、と自分に暗示をかけてゲット。

一般的なポラロイドやチェキのフィルムは、

フィルムの下の部分っていうか、よく文字とかかいたりする所に

現像液が入った状態でお店で販売される。

で、写真が撮られてカメラからべろっと写真が出るときに、

本体につけられたローラーで、

フィルムの下の部分をぶちゅっと押す。

そのままローラーで、押した現像液を

写真全面に塗って現像している。

今回買ったポラロイドカメラでは、

現像液のついた紙というかフィルムをべろっと剥がすと

反対側の紙に画が写ってるタイプのフィルムを使う。

写真家がスタジオで写真を撮る前に、試し撮りに使うやつだ。

現像に使う部分をまるごとはがしてしまうので

ゴミは出るけど、現像液をためる部分がないので

普通の紙焼きみたいでカッコいい。

なんか写りも普通のポラより良い気がする。

ってことでビルの上からパチリ。

色が薄いのは露光時間が長すぎたせい。

白黒なせいか、感光が早い。

ま、アートっぽいとか言ってほめたまえ。ウソdeath。

っていうか、レンズの代わりの穴を

オレさまのゴールドフィンガーシャッターで

あけたりしめたりして適当に撮ってるんだからドンマイ。

次は近所の建物をパチリ。


ここは「まめ」という名前の和菓子屋さんだ。

青山にあるまじき古風な建物で

京都弁の品のいいかんじのオバサンが

やわらかく対応してくれる。

基本的にお持ち帰りの店だけど、

外にあるテーブルで食べることができる。

メニューは白玉小豆や豆大福等、豆菓子で勝負だ。

WAGASHI まめ

港区南青山2-10-2 TEL:03-3479-2588

定休日:日曜・月曜(9月~)

ogaoga’s blog WAGASHI まめ

http://www.ogaoga.org/archives/2005/07/wagashi.php





むかし自分でアズキを煮て、あんこを作ったことがある。

灰汁をとりながら適当に味見をしてたら、

いつのまにかあんこができていた。

しかしエグみがとるまで煮たせいで、

いつのまにかアズキ本来の味が無くなっていた。

そのことを、たまに友達と行くレストランの

シェフさんに話したら、ふふっと笑われて一言、

「煮すぎですよ」

って言われた。それだけですか?

イヤ、もともと口数の少ない人ではあるのだけど。


煮すぎのアズキは味がとんでしまうし、

煮なさすぎると灰汁が残ってエグくなってしまう。

これはトレードオフの問題なのか、

両方を解決するポイントがあるのかはっきりさせるため

もう一度アズキを煮てみた。

今度は台所に本とパソコンを持ち込んで

ヒマを潰しつつ、

ちゃんと鍋の中をチェックしながら煮てみた。

そしてひとつ解ったことがある。

アズキは突然アンコになるのだ。




前回アズキを煮た時は、煮ているうちに

だんだん灰汁取りをしなくても良くなってきて

で、ほっておいたらいつのまにかアンコができていた。

だから煮ていくうちにだんだんとアズキが煮崩れて

アンコになるようなカレー的イメージを持ってた。

イヤ、カレーを煮崩れるまで煮るのが

いいかどうか問題はおいといて。

ところがちゃんと様子を見ながら煮ると、

それまで煮豆だったアズキから突然中身が吹き出して、

みるみるうちにアンコに変化していったのだ。

早速味見してみたら、まだ早い感じだった。

でもいい感触だ。

味の頃合いを見て火をとめた。

完璧と書いてパーフェクトと読むのだ。




こうした経験を一つ一つ積み重ねて

料理ってのはウマくなると思うんだけど、

そんなオレさま特製アンコだが「まめ」のアンコには負けてしまう。

イヤ、オレ的には同じくらいな気もするんだけど、

たぶんオレ以外の人は「豆」の方がはるかにウマいって言うと思う。

オレの知らないアズキの秘密がまだたくさんあるのだ。

きっとオレの何百倍、何千倍もの経験を積んで

アズキを知り尽くしているだろうアンコ職人が煮た

お菓子をぜひご賞味アレ。


「まめ」の近くのお弁当やさん、Risoの

デザートもおすすめデス。

たまに苺をはさんだせいで水っぽくなっちまった

ティラミスなんてのもあるけど、

160円とかであのティラミスやパンナコッタが食べれるなんて。

コンビニスイーツがけっこううまいとか言ってる場合じゃないゼ。




ちなみに母親が病気した時、

おしるこを食べさせるためにアズキを煮た。

母親のアンコは余裕で越えた気分で出したのだけど、

ケーキや料理の先生をやってた母は

結局ウマいの一言も言わなかった。

息子に対する母親心ってのはそんな感じなのだ。フッフッフ…






レストランをプロデュース: 青山で大人の和菓子@WAGASHI まめ

http://plaza.rakuten.co.jp/tricia0926/diary/200508190000/

OL美食特捜隊: 古民家の水まんじゅうは生き生きとしたお豆の味

http://www.tokuso.com/cgi-bin/magazine.cgi?mode=single&Bid=20050805010502