初夏のひまわり
梅雨なのに初夏のような陽気の昨今、
今日からあたらしい人工衛星「ひまわり6号」の
正式運用がはじまりました。
本来ひまわり6号となるはずだった衛星の打ち上げに失敗して
ロケットと一緒に衛星が消えてしまったり、
ひまわり5号の運用予定期間を5年もオーバーし、
その間アメリカの人工衛星ゴーズを借してもらって雲の撮影を行ったり、
(でも地上との中継役としてひまわり5号ははたらきつづけたらしい)
あたらしく打ち上げる衛星は気象専門の衛星ではなく、
管轄もこれまでのひまわりとは違うため
「ひまわり」の名前がつかない可能性が出たり
色々ふんだりけったりありました。
でも、いよいよ28日の正午から正式運用。
ひまわり6号の撮影解像度は13000万pixel。
前のひまわり5号は8000万pixel
なので1.3倍程度の性能向上です。
あとは5号では一時間に一回の撮影だったけど
6号では三十分に一回の撮影だったり
写真の明るさが64段階から1024段階に増えました。
えっと5号だと白から黒までを64種類のグレーで
表してたのが1024まで増えたって感じ。
(でもデジカメより少ない!? 赤外だから?)
これにより、宇宙に近い、上の方の雲だけでなく
その下に重なってる雲を微妙な濃淡で判断したり、
霧のような薄雲も見ることができるようになりました。
そんな技術的な向上も大切ですが
それよりもなによりも、
いつ壊れるかわからない衛星にやっと頼らずに
毎日また宇宙から写真が送られてくることが大事だし、
管轄をこえて、その衛星に「ひまわり」っていう
子供にももわかりやすい名前で引き続き
よばれるようになったことがすばらしいゼ。
だってMSATなんとかからの写真、
とか言われても興味わかないっしょ?
で、たくさんの人が天気といっしょに宇宙からの写真を目にする。
そうしてて「地球全体」ってものを何となく意識して
少し広い範囲でものごとを考えられたりするようになることが
一番大事なんだと思う。
ちなみにオレのデジカメは800万pixelなので
それと比べると十倍以上。
日本全体を撮るわけだから、
ジュリさんをアップで撮ってるオレとはひと味違うゼ。
ひまわり6号が観測した画像の呼び方について
http://www.data.kishou.go.jp/satellite/image_naming.html
祝!打ち上げ成功。「名なし」の気象衛星誕生!?
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091109742413.html
運輸多目的衛星新1号(MTSAT−1R)の静止化完了及び愛称について
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/12/120308_.html
運輸多目的衛星の役割
http://www.mlit.go.jp/koku/04_hoan/shourai/mtsat/01.html
H-IIロケット8号機/運輸多目的衛星(MTSAT)の打上げ
http://www.nasda.go.jp/press/category/back-h2f8_j.html
JAXA
http://www.jaxa.jp/
#13000万pixelのCCDなんてないですよね?
たくさん撮って、くっつけてるのかな?
同じカメラを複数搭載して広角映像、なんてネタ
どっかできいたことが…