January 9, 2005

オネガイ

最近中高生の映画撮影を

サポートするボランティアをしている。

で、そのカリキュラムのメニューの中に

CMディレクターの中島信也さんの講演があったので

学生にまじって聞いてきた。

中島さんが言うには、ディレクターとはオネガイを

する仕事だそうな。

CMは沢山の人の手で作られる。

そのひとりひとりにオネガイをして自分ではできないような

すばらしい作品をつくりあげるのがディレクターだと

おっしゃってた。

しかし依頼すれば仕事をしてもらえるのは当然のことだ。

なのにあえてディレクターの一番大事なコトとして作品の

クオリティや中身に触れずにオネガイを上げるのは一見変だ。

でも逆に考えれば、ある意味中島さんはオネガイをしなければ

やってもらえないようなことを、うまくオネガイすることで

実現してきたとも言える。

もちろんオネガイすることでディレクターという立場に奢らずに

仕事をすることが大事だということを中島さんは言いたいのだと思う。

しかしオネガイという言葉の持つ表面的な民主性だけでなく

裏にある利己性も考えると、中島さんのCM作品に広がる

独特の世界観や空間がより楽しく感じられるのだ。

つまりオネガイとは自分を低くみせて相手の意向を

聞きつつも、実はオネガイする人が一番利己的だったりする。

でもたくさんの人が中島さんにオネガイされてしまうのは

中島さんにオネガイされることが損にならないことが

よくわかってるからなのだ。

そしてこのような関係をつくれることが、

中島さんの言うオネガイの本当の価値なのだ。

恋愛も同じかもしれない。

お互いが気遣いを言い訳に干渉しあわないで

平行線をたどる関係よりも

信頼の中で駆け引きしつつ、

頼りあえる方が良い恋愛を共有できるのだ。

オレは今までずっとひとりでやりたがりな割には

結果としてはまわりの人にお世話になってきた。

これからは少しづつ自分から情報を出して、

まわりにオネガイして、いいものを作って行きたいものだ。

ちなみに中島さんはニッシンのカップヌードルの「Hungry?」で

カンヌをとった方であり、

最近はダカラとか伊右衛門、燃焼系アミノ式など

独特の世界観をTVCMに表現している人で

東北新社という映像制作会社の重役さんです。すげーゼ。

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